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法学類月報第95号を発行

法学類月報第95号を発行

法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。

※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。


今号は、脇田先生によるエッセイと、ウィークエンドロースクールの開催報告、読書案内です。異動されるこのタイミングでも「一生懸命勉強する学生”もいます”」と表現される脇田先生のお人柄が私は好きです。ウィークエンドロースクールの報告からわかる通り、皆さんには様々なことに対応できる潜在能力があるので今号の「読書案内」なども参考に可能性を試し、ぜひ顕在化してください。

 

教員エッセイ:第58回 あいさつに代えて
脇田将典先生(商法)

3月末で金沢大を離れることとなりました。金沢大には3年半在職することになります。専任の教員として活動した初めての大学ですので、様々なことを経験しました。昨今の大学を取り巻く環境は良好とはいえず、暗い気分になったこともあるのですが、ここでは、特に教育面について、大学教員のやりがいとして3年半で感じたことをお伝えすることで、責めをふさぎたいと思います。(あれ、しかしこれでは、炎上した某企画に似ているぞ。。。回し者ではないですよ!)

1つ目は、学生の成長を見ることができることです。特にゼミなどで個人的な接触を持った学生の成長を見られることは、教員としての喜びでした。

2つ目は、やる気のある学生に出会えることです。学生の中には、傍から見れば「そこまで勉強しなくてもよいのに」と思わせるほど、一生懸命勉強する学生もいます。上記の次第で暗い気分になっても、こちらのやる気を持続させてくれたのは、やる気ある学生のおかげだったと思います。

3つ目は、ダイヤの原石である学生に出会えることです。「すべての学生はダイヤの原石である」と言うほど、私はおめでたい人間ではないのですが、金沢大学法学類にダイヤの原石がいることは確かであると思います。そのような原石たちを私が潰さなかったことを祈るばかりです。

楽しい3年半を過ごさせていただきました。みなさまどうぞお元気で。

脇田研究室からの風景

研究室からの景色を見るのも、あとわずか…

 

最近の出来事から:
「リモート開催2年目のウィークエンドロースクール」

法学類公認サークル「金沢法友会」の学生が企画・運営する高校生対象の法教育セミナー、法学類ウィークエンドロースクールは、2020年度(☞本誌86号参照)に続き、リモート開催となりました。特に、2月に開催した第3回は、オミクロン株の拡大の影響で対面での課外活動が全面禁止となったため、これまで基本スタイルとして定着していた、学生がオフラインで相互に連絡が取れるように講義室に集まって配信する態勢も見直しを余儀なくされました。学生も各自の自宅から参加する文字通りのフルリモートとなりましたが、学生はブレークアウトセッションでのグループワークを進行させるとともに、ブレークアウトセッション進行中のトラブルにも、現場で臨機応変に対応していました。結果的に、リモートでのセミナーを企画・運営する学生のスキルが、さらにアップしたようです。。

今年度は、同じ公認サークルの「金沢市選挙サポーターE7」にも主権者教育のセミナーを提供してもらえたこと、過年度のウィークエンドロースクールの参加者で、昨春、法学類に進学した1年生が法友会のメンバーに加わって大活躍していたことも、嬉しい話題でした。法学を学ぶ学生による法教育・主権者教育の実践は、学生自身の勉強になるだけでなく、学生が日頃の勉強の成果を社会に還元する貴重なフィールドともなりますので、新年度もさらなる充実を目指します。

福本知行(法学類准教授・金沢法友会顧問)

読書のすゝめ

春休みに入ったとはいえ、まだまだ寒いし外にも出づらいし……ということで、こんな状況下だからこそ「読書」に全振りしてみませんか?法学類の先生からお薦めの本を紹介してもらいました。

 

  • 黒田龍之助:ポケットに外国語を(ちくま文庫)

    ロシア語がご専門の言語学の先生による、軽妙洒脱なエッセイ。言葉は文化の窓、外国語学習は決してスコアや単位のためだけではないのです。進学・進級を機に、「世界に通用するグローバル人材のために、外国語を!」と気を張る(そして心折れる)方もおられると思いますが、外国語を学ぶことをまずは楽しんでいただければ。

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    三浦篤:まなざしのレッスン(東大出版会)

    美術史の先生の東大教養部での講義を書籍化。1巻が西洋伝統絵画、2巻が西洋近現代絵画を扱っており、西洋絵画とその背景となる文化を見渡すための見かた(「まなざし」)の持ち方を知ることができます。最近はビジネスパーソンにも美術・美学史センスを、なんて叫ばれてもいますが、とりあえず、まずは「これ知ってる、有名な絵!すげー!」を脱却してみませんか。

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    池辺晋一郎:耳の渚(中央公論新社)

    作曲家による音楽エッセイ。クラシック音楽というとハードルが高くも感じますが、音楽にかかわる様々な逸話が柔らかな筆致で書かれています。もともとは新聞連載のため一つの項目が短く読みやすいので、就寝前に1日1つ、なんて読み方もありかも。出てきて気になった音楽を聴いてみると、楽しい出会いになるかも知れません。

 


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  • 関係者の皆様のご寄稿を歓迎します。採用された方には、法学類グッズを進呈します。
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    (https://law.w3.kanazawa-u.ac.jp/category/brochure/geppo)
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