教育上の理念・目的及び養成する人材像
法学研究科 法学・政治学専攻(修士課程)では,法学・政治学領域における基礎的な学術研究能力及び専門的実務能力を備えた,独創性豊かな研究者及び高度専門職業人を養成します。
この人材養成のため,法学・政治学専攻に研究者の養成を主目的とする「研究コース」と,高度専門職業人の養成を主目的とする「高度専門職コース」の2コースを設けます。学位授与に当たっては以下のとおりディプロマポリシーを掲げ,所定の修了要件を満たし下記の能力等を修得した学生に対して学位を授与します。
ディプロマポリシー
【研究コース】
- 法学・政治学の研究を遂行するために必要な知識や倫理的態度
- 法学・政治学の基本的,専門的知識
- 自らが選んだ研究領域の問題を的確に把握し,解明する能力
- 修士論文の課題に関連する課題や,より普遍的な課題を把握し,それに取り組む意欲と能力
【高度専門職コース】
- 法学・政治学に関する調査・研究を遂行するために必要な知識や倫理的態度
- 法学・政治学の基本的,専門的知識
- 自らが選んだ研究領域の問題を的確に把握し,解明する能力
- 他分野の専門家と横断的に協力しつつ,自らが属する組織や社会の発展に貢献する意欲と能力
また,上述の養成する人材像,学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき,以下のとおり教育課程の編成方針(カリキュラム・ポリシー),学生受け入れの方針(アドミッション・ポリシー)を定めます。
カリキュラムポリシー
【研究コース】【高度専門職コース】共通
以下の6つの科目区分を設けます。
基盤科目群: | 大学院における研究を遂行するために必要な倫理的態度及び法学・政治学の研究を遂行するために必要な知識を学ぶ(4単位以上必修)。 |
専門基礎科目群: | 科目名に特論が付されており,法学・政治学の専門分野ごとに基本的な知識を学ぶ(4単位以上必修)。 |
研究会科目群: | 口頭による研究発表の方法とこれを受けて研究内容を深化させる方法を学ぶ(4単位必修)。 |
理論研究科目群: | 科目名に演習が付されており,基盤科目群・専門基礎科目群で学んだ内容をもとに,法学・政治学の専門分野における応用的・発展的な知識を学ぶ(研究コースは4単位以上必修)。 |
研究科共通科目群: | 基盤科目群・専門基礎科目群で学んだ内容をもとに,法学・政治学を専門分野とする高度専門職として必要な実務的知識を学ぶ(高度専門職コースは2単位以上必修)。 |
研究指導科目群: | 修士論文またはリサーチペーパーの執筆のために必要な論文作成能力を修正する(8単位必修)。 |
なお,両コースの授業科目は同一であるため,カリキュラム・ポリシーは両コース共通です。アドミッション・ポリシーとディプロマ・ポリシーは一部異なり,したがって両コースの選抜方法と修了要件は異なります。
アドミッションポリシー
【研究コース】
以下のすべてを満たす者を求めます。
- 修士論文を作成するために十分な文章読解力,文章作成力を有する者
- 法学・政治学の基本的知識を有する者,またはその他の学問分野の基本的知識を有し,さらに法学・政治学の基本的,専門的知識を修得したい者
- 修了後に日本または海外の博士(後期)課程に進み,博士の学位取得を目指す等,研究を継続したい者
【高度専門職コース】
以下のすべてを満たす者を求めます。
- 修士論文を作成するために十分な文章読解力,文章作成力を有する者
- 法学・政治学の基本的知識を有する者,またはその他の学問分野の基本的知識を有し,さらに法学・政治学の基本的,専門的知識を修得したい者
- 修了後に進むそれぞれの職業分野において必要な,自ら課題を発見し,考え行動するという態度を身につけたい者
なお,法学研究科 法学・政治学専攻(修士課程)を修了した者に授与される学位は,修士(法学)または修士(政治学)とします。「研究コース」「高度専門職コース」ともに,学生は提出する研究題目や研究内容等を基に,出願時に法学または政治学のいずれの学位プログラムを選択するかを選択します。さらに研究コースの学生は,基礎法学,公法学・社会法学,民事法学,政治学のいずれかのプログラムを選択します。学生は,主任・副研究指導教員から指導・助言を受けながら,コース,該当する学位プログラム及び研究コースのRプログラムに応じて体系的に授業科目を履修するとともに,修士論文(高度専門職コースではリサーチペーパーの選択も可)の作成を進めます。なお,学位審査に当たっても,該当コースに基づく観点からの審査を行います。