大学院法学研究科新専攻の創設と学生募集の開始について
金沢大学は,2020(令和2)年4月から「大学院法務研究科」を「大学院法学研究科」に名称変更し,既存の法務専攻(法科大学院)に加え「法学・政治学専攻」(修士課程)を新たに開設し,1研究科2専攻に改編します。また,「法学・政治学専攻」(修士課程)の2020(令和2)年度4月期および10月期の学生受け入れに向け,学生募集を開始します。
「法学・政治学専攻」では,行政職や税理士など,本課程修了後に従事する職業に応じた「政策法務」「ビジネス法務」「交渉学」等の実践的な授業科目を配置するとともに,現在の法務研究科法務専攻で開講している実務的または発展的な学びなど,個々の学生のニーズに応じた教育を提供します。また,法務専攻と法学・政治学専攻のいずれの学生も履修できる科目を設け,教員と学生間のみならず,2専攻の学生間の双方向・多方向の議論や意見交換に基づく能動的な学修を推進します。
高度かつ専門的な学修による深い洞察力と広い視野を備えた研究者の養成に加え,企業の法務部門職員や,税理士等の法的な実務能力に優れた専門職,高度な政策立案等を行う行政職員・公的機関職員など,地域経済や市民の日常生活を法的側面から支える,より優れた,高度専門職業人をより多く養成します。そのため,法学・政治学分野の研究者を志望する方に加え,企業や自治体で働きながらより高度な法律知識・政策立案能力を修得し,キャリアアップを目指したい方の入学を歓迎します。
なお,法務専攻(法科大学院)においては,引き続き,教育内容や学習環境の改善に努め,さらに充実した法曹養成を行っていきます。
2019年8月30日
足立英彦(金沢大学大学院人間社会環境研究科法学・政治学専攻長)
参考資料