民法第四部 特別講演 「民法改正と銀行取引」
2014年2月3日、民法第四部の講義に全国銀行協会の阿部耕一氏をお招きし、「民法改正と銀行取引」と題する講演をしていただきました。
阿部氏は、銀行取引に関係の深い、消費寄託、諾成的消費貸借、約款、契約の解釈といったトピックを取り上げ、様々な具体例や実際の契約書式・約款を素材に、どういった点が民法(債権法)改正論議で問題となっているかについて分かりやすく説明してくださりました。
民法(債権法)改正論議は現在、法制審議会において要綱案たたき台検討の段階にまで至っており、その方向性がかなり具体的になってきています。このようななか、今回の講演は、学生の皆さんにとって、銀行取引という具体的なテーマを通じて、民法改正について関心を強くする貴重な機会になったものと思われます。
また、終了後のアンケートでも、日常的に何気なく接していた預金契約の法的仕組みについて考える機会となった、銀行実務でどのようなことが行われ問題となっているかを知ることができた、という感想が寄せられており、有意義な講演会となりました。