お知らせ

法学類

お知らせ

法学類月報第84号を発行

法学類月報第84号を発行

法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。 ※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。

月報のヘッダ画像が不鮮明だったのを修正しました(2021年3月2日)。


geppoheaderL   この号が発行される2月25日は金沢大学の二次試験の日です。これを読んでくれている大学生以上の皆さん、受験生当時どんなことを考えていたかを思い出せますか?さて、今号は山崎先生の少し硬めのエッセイ、リモート講義の受講環境について木村先生からの寄稿、そして法学類キャラクター「カイチ」についての新しいお知らせです。

教員エッセイ 第48回 山崎友也先生(憲法)

この文章が人の目に触れる頃、合衆国の大統領は「無事」交代しているはずだ。その交代直前、トランプ前大統領のTwitter上のアカウントが「永久停止」になった。この措置を批判したと伝えられるのが、ドイツのメルケル首相である。表現の自由の規制は、一民間業者ではなく、立法者が行うべきだ、と。このような報じられ方だと、あたかもメルケルが、一方的にTwitter社を批判しているようにみえる。日頃トランプとの確執がささやかれてきたメルケルの発言だけに、意外とも思える。しかし、メルケルのコメントのニュアンスは必ずしもそうではない。彼女は、ネット上の扇動を規制する法律が合衆国にないことを問realDonaldTrump_Suspended題視している。むしろ判断を丸投げされたTwitter社に同情しているといってよい。同じ「ファクト」でも、その「ニュアンス」は種々ありうる。 「行き過ぎた正しさ」「正しすぎること」か「自分の感受性」「自分の衝動」かの2者択一を迫る、清涼飲料水会社の広告が話題になっている。若いうちは、そんな両極で右往左往することもあろう。私はというと、「人は人生の複雑さに耐えなければなりません」という美智子上皇后のことばを思い起こす。歳を重ねたせいか、単に寒いせいなのか。コロナ禍の今、もう少し、落ち着いてこの世の「複雑さ」に考えを巡らせてみてもいいかもしれない。

寄稿:「多画面のすゝめ」

今年度は法学類の講義科目の多くで遠隔形式の講義が行われました。みなさんはどんな形態の遠隔授業をどんな環境で受けましたか。 同時双方向型の私の科目ではZoomでスライドと音声を配信し、ウェブサービスのDiscordの文字チャットで講義内の質疑を行いました。第4クォーターの科目内で調査した(回答してくれた皆さん、ありがとう)ところ、多くの人は入学時に購入したノートパソコンで配信映像を視聴し、かつ、教員からの問いかけに反応(文字入力)しているとのことでした。 この調査によれば、スマートフォン(以下、スマホ)併用で受講している人も一定数いるものの、「ノートパソコンで講義画面を視聴しスマホで問いかけに反応」という使い分けが多いという結果でした。文字入力はキーボードよりもスマホでのフリック入力に慣れているから、という理由なのかもしれません。 上記の環境のようにスマホで問いかけに反応するには、講義の視聴画面(ノートパソコンの画面)から視線を大きく外して手もとのスマホを見ることが必要なはずです。端末を2台使うのならば、それよりは、「スマホで講義画面を視聴しノートパソコンで問いかけに反応」するほうが、画面から視線を切る必要がないというメリットがあるように思います。 さて、私も学会での報告を聞いたり、会議に出席したりで学生の皆さんのオンライン受講と同じような立場になることがありますが、その経験からいえば、モニタ・ディスプレイ(つまり画面)を外付けで一つ用意するだけで能率が顕著に上がります。 聞くときに話を聞きながらそのすぐ横でメモの画面を開くことができるという状況や、発表時にたとえばPowerPointの発表者スクリーンを併用しやすいというのは想像以上に大きなメリットです。このようなマルチディスプレイ環境があまりに快適で、私なんかは対面と同時配信とのハイブリッド型の講義にもモバイルディスプレイを持ち込んだくらいです。 また、付随的に、目の前に画面がたくさんあるとSF映画/アニメ/漫画などでの何かのコックピットのようで内なる中学二年生が喜ぶという付随的なメリットもあります。あくまでも付随的に。 以上はすべて私個人の感想ですが、マルチディスプレイの影響について書かれた記事もありますのでよかったらどうぞ。皆さんのおすすめ環境なども知りたいです。

木村高宏(公共政策論・政治学各論B)

法学類キャラクター「カイチ」の新展開!

2017年に誕生した法学類のキャラクター「カイチ」が、この度、新しいポーズで登場です!風呂敷やクリアファイルなどの法学類グッズにもなっているモノトーンのオリジナルの何だかアルカイックな感じから、今回はカラーかつ表情豊かに転換して、より可愛らしくなっています。 さらに水面下では、法律分野の人なら知っている某有名キャラクターとの企画も進行中…?こちらの企画は、来月号で詳細をお知らせできるように、少しずつ準備中です。どうぞご期待ください!collabo202102
  • 法学類の学生、卒業生、教員に関係するイベント等の情報を、ぜひお寄せください。
  • 関係者の皆様のご寄稿を歓迎します。採用された方には、法学類グッズを進呈します。
  • 本誌のバックナンバーは、金沢大学法学類Webサイトに掲載していますのでご覧ください (https://law.w3.kanazawa-u.ac.jp/category/brochure/geppo)
  • また、メールでの定期配信(無料)をご希望の方は、金沢大学人間社会系事務部学生課 (n-kyomu※adm.kanazawa-u.ac.jp)までお申し込みください(※マークをアットマークに変更してご利用ください)。
  • お読みになってのご意見ご感想は、上記メールアドレスまでお寄せください。

  法学類月報第84号(PDF版)は、こちらです。 なお、バックナンバーはこちらのページをご覧ください。 第1号から第60号までの総目次を、こちらからご覧いただけます。