法学類月報第140号を発行
法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。
※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。

今年もキャンパスに多くの雪が降りましたね。大雪にスニーカーで挑んでいったあの学生さん、無事に教室まで移動できたでしょうか。第140号は本田先生のエッセイ、森廣先生による昨年12月に開催された法学類特別講演会報告、東川先生からの就職活動応援メッセージです。
教員エッセイ 第95回 本田哲也(地方自治論)
◆散歩
丸本先生から「煩悩走」というバトンを受け取りましたので、私は散歩について書いてみたいと思います。といっても、散歩は好きです、という程度ですので、あまり期待せずに読んでください。歩くときには1万歩を目標に歩きます。気分転換のために、時間を決めて歩く場合や、考え事をしたい時、行き詰った時に同じコースを周回する場合もあります。また一緒に歩きながら会話を楽しむこともあれば、いつものルートではない道を歩いてみることもあります。もし今日この道を歩かなければ、この人には、この物には、このイベントには出会えなかっただろうという発見をすると、巡り合わせを感じます。
市内中心部の観光スポットに目を向けると、尾山神社~鼠多門・鼠多門橋~玉泉院丸庭園~金沢城公園~兼六園と一続きに歩いて巡ることができるようになりました。すべて歩くと、さすがに疲れますが、加賀藩に思いを馳せながら歩くその道中はタイムスリップしたかのような気分です。また、それぞれの場所が、四季の移り変わりを感じることができることも大きなポイントです。
散歩は、ふとした日常の発見につながり、季節の変わり目を教えてくれます。歩くという行為そのものに、思考を深め、記憶を呼び起こし、気分を落ち着かせ、冷静な判断を促す働きがあるのかもしれません。もうすぐ、春です!花粉症対策をしながら、また散歩を楽しみたいと思います。

桜の季節の玉泉院丸庭園
最近の出来事から:「弁護⼠と任期付公務員の業務―空港運営と行政契約―」を開催しました
昨年12月18日(木)に、国土交通省で任期付公務員として勤務されている弁護士の河村澪先生をお招きして、法学類特別講演会を開催しました。
弁護士というと裁判所で弁論を行う印象が強いかもしれません。しかし、実際には裁判に至るまでに行われる依頼者との綿密なやり取りや契約書のチェック、リサーチなど地道な業務が重要であること、さらに、弁護士同士でのコミュニケーションも大切だとお話されていました。
続いて、官公庁や自治体が弁護士をはじめとする専門家を一定期間採用する任期付公務員制度の概要と、現在河村先生が担当されている空港のコンセッション契約についてご説明いただきました。コンセッション契約とは、国や自治体が所有している公共施設の運営権を民間の企業に与えることで、サービスの向上や運営の効率化を図る仕組みであり、近年は空港運営の分野でも活用されていることで注目されています。様々な主体が登場する複雑な法制度ですが、国民にとって重要なインフラを行政と民間企業がどのような形で協力し合いながら支えているかを、大変わかりやすく解説していただきました。講演会の最後には参加学生との質疑応答も行われ、法学部での勉強や息抜きの方法、弁護士と国家公務員の働き方の違い、さらに私(森廣)の法科大学院時代のマル秘エピソード(?)が語られるなど、盛会のうちに終了しました。
河村先生からのメッセージ
「先日は皆様の貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。お聞き苦しいところも多々あり恐縮ですが、事務所勤務弁護士や任期付公務員として働くなかで感じたことを率直にお話しさせていただきました。弁護士や任期付公務員、ひいては法曹全体や国家公務員にも興味を持ってくださるきっかけになれば嬉しい限りです。ぜひ心身の健康を大切にしつつ、全方位で悔いのない学生生活を全うしてください!」
森廣祐也(行政法)
Topics!:大学教員が 今どきの就職活動に思うこと
外国法ゼミでは、後期の1回分を使って、4年生が3年生に就職活動の体験を話す回があります。私に限らず、大多数の大学教員は就職活動をしたことがないので、有益なアドバイスをすることができないからです。それに、仮に就活を経験していても、昔の常識は今では通用しません。私の大学時代にはリクナビも、ガクチカという言葉もありませんでした。インターンシップと就活が直結することもないし、ITベンチャーとかスタートアップという業種や区分もなかったのです。要するに「就活ど素人の教員よりも、最新の情報と経験を有している1個上の先輩から聞いてください、先輩は自分の経験を後輩に伝えることで自分の就活を総括してください」という回です。
この4年生による説明を聞いていて最近強く感じるのは、就活の超早期化です。これまで新しくゼミに入ってきた3年生には、毎年最初のゼミで「4年生は就活で忙しくなるので、腰を据えて勉強できるのは3年生が最後です(だから今年中に単位をある程度揃えておくように!)」とアドバイスしてきましたが、今や、インターンシップと早期採用の組み合わせにより、2年生後期から長期間にわたる実質的な就活を行い、3年生の12月には既に内定を得ている学生が複数いるという状況になりました。ようやく大学での勉強のコツを覚え始めた頃には、ガクチカ作りを意識しながら勉強と就活の両立を求められる現代の大学生は本当に大変だと思いますが、あまり深刻になりすぎず、かといってマイペースで進んでいるつもりが実は周回遅れでしたということにならないよう、ほどほどに頑張りながら、なんとか就活を乗り切ってくれることを願っています。
東川浩二(外国法)
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