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法学類月報第137号を発行

法学類月報第137号を発行

法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。

※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。


第137号は村上先生のエッセイ、10月22日に行われた国家公務員(総合職)内定者との座談会の様子をお伝えします。座談会に参加して感じたことは、普段の小さな積み重ねが大きな成果につながるということです。AIは便利ですが、自分の努力に代替することはできませんね。クォーター3の定期試験は自分の力で取り組みましょう!


教員エッセイ 第92回 村上裕(商法)

今年は例年になく、熊出没のニュースが相次いている。金沢大学も比較的山のほうなので、熊が出没したので注意するようにという連絡が時折学内に配信される。私自身は熊を見かけたことは残念ながら(?)無いが、野生動物については何回かある。去年はイタチに遭遇し、その以前は、学内のバス停を降りてすぐに、イノシシの親子連れに遭遇した。多少距離はあったが、できるだけ親イノシシを刺激しないよう、「ぼくはみかた!こどもはおそわないよ!あらそいきらい!」との思いを込めてじっと親イノシシを見つめていたら、通じたのか、親子ともども別の場所に去っていき、難を逃れることができた。ちなみに、カモシカらしきもの(法学類月報111号の記事参照)も、一度だけ目撃経験がある。

なおいずれも、大学が休み期間の目撃経験である。学生が少ない時期なので、もしかしたら動物も人間を警戒することなく、大学に通いたかったのかもしれない。もし動物が大学に通いだしたら、何を教えようか。私の専門は会社法なので、動物でも取締役になれるかという点を当事者である動物と議論しようか。いや、そもそも動物には法律上の権利があるのかという人間界での議論を紹介しないといけないな…などと空想は尽きない。

 

昨年9月に人社2号館前に現れたイタチ。ちょうどお昼時だったのでランチに来たのか。

 

最近の出来事から:国家公務員(総合職)内定者との座談会

10月22日(水)の昼休みに、「国家公務員(総合職)内定者との座談会」が開催されました。登壇者は、法学類4年で国税庁に内定したN.K.さん(試験区分:教養)と、同じく法学類4年で内閣府に内定したM.K.さん(試験区分:法律)の二人です。試験対策や官庁訪問の様子等が具体的に語られ、1〜3年生の参加者が熱心に耳を傾けていました。

 

Q:公務員を志望した理由は?

N.K. 法学部で学んだ知識を活かしたいと考え、公務員を志望しました。しかし、民間企業への就職活動も4年生まで並行して続けていて、進路選択には最後まで迷いがありました。

M.K. 高校時代から漠然と行政の仕事に興味がありました。大学で総合職の存在を知り、「どうせ挑戦するなら一番上を目指したい」と考えました。民間就職は考えず、総合職一本で勉強を始めました。

Q:勉強の進め方やスケジュールは?

N.K. 勉強を本格的に始めたのは3年生の7月頃です。前期は法学類の単位取得で手一杯でしたが、夏以降は朝から晩まで図書館に通い、一日中机に向かいました。大学生協の公務員講座を利用し、配布された大量の教材を夏休みに消化するつもりで取り組みました。とはいえ、常にストイックだったわけではなく、友人と過ごす時間も確保しながらメリハリを意識していました。

M.K. 2年生の終わり頃から少しずつ勉強を始めました。3月~6月が憲法、6月~10月が民法、11から年内が行政法…というように時期を区切って進め、直前期には1日12時間ほど勉強していました。当日は、教養試験で6割、専門試験で8割の得点を目標にしていました。

※登壇者が作成した当日のパワーポイント資料より

Q:官庁訪問で意識した点は?

N.K. 民間企業の面接と異なり、自然な会話から質問が始まる点が印象的でした。雑談のような流れでも、油断せずに受け答えすることを意識していました。即興的に考える力が問われるため、他の公務員志望の友人や民間就職を希望する友人と面接練習をしておくと良いと思います。

M.K. 質問に的確に答えることや、暗記してきた答えをそのまま話さず自然に伝えることのように、形式面を意識しました。一度も模擬面接をしたことはありません。その代わりに、省庁説明会に参加して政策の理解を深めました。また、自己分析や想定質問の準備を重ねていました。

Q:最後に後輩へのメッセージをお願いします

N.K. 合格には、気合いが必要です。モチベーションを保つ方法を自分なりに見つけてください。私は公務員試験と民間企業への就職活動を並行して行い、どちらも中途半端になったという後悔があります。皆さんには早い段階で進路を明確にし、集中して取り組んでほしいです。

M.K. 長期間の勉強を乗り切るには、計画を立てて実行する力が何より大切です。試験勉強は苦しい時期もありますが、官庁訪問で多くの職員や他大学の学生と議論できたことは貴重な経験でした。関心のある省庁の説明会などには早めに参加し、つながりを作っておくとよいと思います。

 


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