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法学類月報第135号を発行

法学類月報第135号を発行

法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。

※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。


今年の夏は驚異的なほど暑かったですね。一気に激しい雨が降り、ずぶぬれになることも多かったです。そんなある日、雲の切れ間に一瞬だけ美しい虹がかかり、嬉しい気持ちになりました。今号は足立先生のエッセイ、先輩メッセージ、そして新企画「突撃!となりの研究室」が始まります!


教員エッセイ 第90回「学びの空間〜キール大学法学部訪問記〜」 足立英彦(法理学)

新しい建物ができたと聞き、この夏に初めて中へ入りました。入口を抜けると高い天井と広い空間が広がり、左には文房具店、右にはカフェや談話スペースがあります。奥へ進むと多数のロッカーが並び、その先に法学部図書館があります。かつて学生として在籍していた頃と同じく、建物全体が専門図書館と教員の部屋を兼ねる構成ですが、より広く、図書の配置も整理され、開放的で使いやすくなっていました。

図書館は三層に分かれ、中央の階段から上下が見渡せます。入口階には雑誌や概説書、上下階には各分野の専門書が並び、私の研究分野の法哲学は下階に配置されていました。久しぶりに手にした本もあり、懐かしさとともに当時を思い出しました。学習席も充実し、全体で300席にのぼるそうです。

ここはドイツ・キール大学法学部。学生数は約2400人で、本学の人社学域全体と同じ規模です。今回、円安による出費に頭を抱えつつも、再訪の価値を強く感じました。

今年から本学の角間北地区でも1号館(旧文学部棟)の改修が始まり、数年後には2号館(旧法・経棟)の改修も予定されています。建物そのものは残しつつ内部を更新する工事ですが、学生が居心地よく学べる環境になることを願っています。2号館の改修に関わる身として、その責任を改めて感じています。

 
クリスティアン・アルブレヒト大学キール 法学部

クリスティアン・アルブレヒト大学キール 法学部

クリスティアン・アルブレヒト大学キール

 

先輩Message:生きる糧としての「ガクチカ」 ~悩んだら行動に移そう!~

私は、2007年3月に当時の法学部を卒業し、現在は大阪にある「学校法人関西大学」で大学事務職員として勤めております。このたび、在学中に大変お世話になった福本先生から執筆の依頼がありまして、筆をとることとなりました。

さて、「ガクチカ」という言葉があります。ここ10~15年で出てきた言葉で、一般的には「学生時代に力を入れたこと」の略とされています。就職活動の自己分析や自己PRの一環で振り返ることが多いようですが、私は、それに留まらず、「ガクチカ」は今後の人生の生きる糧になると考えています。

大学時代の4年間は、社会人となった今から振り返ると本当に自由で、やりたいことが何でもできる時間です。今でも「戻りたいな」「あれをやっておけばよかった」と思うことがあります。ちなみに私の「ガクチカ」ですが、「法律相談所」と「金沢法友会」の2つの公認サークルを掛け持ちしていました。例えば、今でも法友会の活動の一部である「模擬裁判」の第1回の脚本を担当しました。また、総合教育棟にある「なんでも相談室」で学生相談員のボランティアをしており、そこでの経験を活かして、現在の「法学類ハンドブック」の立ち上げにも携わりました。ここでの経験は、「大学事務職員」という職に就く大きなきっかけになりました。
在学中の人も、これから大学に入る人も、「大学時代はこれをやった!」と胸を張って言える「ガクチカ」をぜひとも得てほしいと思います。

最後に、私の恩師の言葉で締めくくりたいと思います。「悩んだら行動に移しなさい。思い出は生きる糧であり、若い時に流さなかった汗は、やがて涙に変わるから。」

松倉 忠司(学校法人関西大学 事務職員)

 

突撃!となりの研究室:Ep.1 工藤文先生の場合

先生の研究室ってどうなってるんだろう?見てみたい!―という学生からの要望で、新コーナーを作りました!ちょっと気になる法学類の先生のお部屋を突撃してみましょう!

 

工藤研究室の本棚

本棚

(1) 本棚
本棚に並ぶのは、マス・コミュニケーション理論、メディア論、中国政治、中国メディア研究、分析手法、制度論、そして比較政治学の本。さて、工藤先生の専門は何でしょう?正解は…政治コミュニケーション!
工藤研究室の大量の新聞

大量の新聞

(2) 大量の新聞
新聞の収集癖があるもよう。ゼミ生が共同研究で使う「かもしれない」という理由だけで地元紙を集めている。

かつて中国の空港で抜き打ち検査にあい、開けたスーツケースの中⾝がすべて中国の地元紙だったという逸話は有名。空港スタッフもびっくり。

日本メディア学会からの賞状

賞状

(3) 賞状
2024年に刊行された工藤先生の単著『中国の新聞管理制度』は学会賞を受賞!法学類HPの「おしらせ」(2025/06/09掲載)には、選評へのリンクがあるので、ぜひ日本メディア学会のページへ飛んでみてほしい。

  • 法学類の学生、卒業生、教員に関係するイベント等の情報を、ぜひお寄せください。
  • 関係者の皆様のご寄稿を歓迎します。採用された方には、法学類グッズを進呈します。
  • 本誌のバックナンバーは、金沢大学法学類Webサイト(https://law.w3.kanazawa-u.ac.jp/category/brochure/geppo)に掲載していますのでご覧ください
  • また、メールでの定期配信(無料)をご希望の方は、金沢大学人間社会系事務部学生課 (n-kyomu※adm.kanazawa-u.ac.jp)までお申し込みください(※マークをアットマークに変更してご利用ください)。
  • お読みになってのご意見ご感想は、上記メールアドレスまでお寄せください。

  • 法学類月報第135号(PDF版)は、こちらです。
  • なお、バックナンバーはこちらのページをご覧ください。
  • 第1号から第60号までの総目次を、こちらからご覧いただけます。

  • 9月29日15:30
    教員エッセイ中の改行箇所を修正し、また、「突撃!となりの研究室」のコーナー説明文を追記しました。いずれもWeb版固有の不備でありPDF版には変更ありません。関係者の皆様にはご迷惑をおかけしました。お詫びして訂正します。