法学類月報第134号を発行
法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。
※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。
法学類生の活躍めざましく、すべて月報に載せたい!…ということで、学内外での活躍を集めた夏の特別増刊号を発行します!大学合同の討論会で受賞した隅谷ゼミの報告、公認サークル E7の活動、4年ぶりとなる私費留学生入試合格者の「入学からの半年を振り返って」をお届けします。
最近の出来事から:隅谷ゼミ「三大学合同法律討論会」にて受賞!
7月5日(土)に、金沢大学・大東文化大学・駿河台大学の三大学合同法律討論会が行われ、隅谷ゼミが立論賞1位を獲得しました。
討論会では、金沢大学から1チーム、大東文化大学と駿河台大学からは各2チームの計5チーム(約40名)が参加し、「マッチングサービスを提供するプラットフォーム運営者の責任」をテーマに、討論を繰り広げました。立論(10分)×質疑応答(20分)という形式で、限られた時間の中で説得力のある立論をする力と、相手の立論の根幹を見極めその立論構成を崩す力の両方が求められました。
今年度から発足した隅谷ゼミにとって、討論会への参加は初の試みであり、不安を抱えながらのスタートでした。1か月前から準備を始めましたが、今なお学説対立が続く論点が数多く含まれているテーマのため、自信を持てる立論に至るまでに長時間の検討を要しました。ゼミ生全員で協力して何十冊もの専門書や判例を読み込み、朝から晩まで図書館に籠って議論を重ねるなど、普段の勉強の何倍もの時間と手間をかけた準備は、とても大変で、途中で投げ出したくなることもありました。しかし、最後まで問題に向き合い、本番で最大限の力を発揮できたのは、いつも丁寧にご指導くださる隅谷先生、そしてつらい時でも一緒に頑張ってくれるゼミ生の仲間がいたからです。本当にありがとうございました。
次は11月末に、今回よりもさらに規模の大きい討論会に参加する予定です。良い結果が残せるよう、今回の経験を活かし、ゼミ生一丸となって努力していきたいです。

金沢大学・大東文化大学・駿河台大学の三大学合同法律討論会
法学類3年 Y. A.
公認サークル:Let’s go to SENKYO !
みなさん、こんにちは。法学類公認サークルのE7(イーナ)です。E7では、この夏に行われた第27回参議院選挙の期間中に、金沢市選挙管理委員会や金沢市などと協力して、選挙をもっと身近に、そして政治をもっと考える機会を提供するために、啓発活動を行いました。
近年、大学生を含む若年層の投票率は長らく低いままです。金大生が選挙に行かない理由はなんでしょうか?「政治のことがわからない」「どの政党や候補者に入れればいいのか判断できない」そんな悩みもあると思いますが、一番多い理由は実は「金沢市に住民票を移していない」ではないでしょうか。
そこで今回、E7は肝いりの活動として、「不在者投票サポートブース」を金沢大学角間キャンパス内に設置しました。他の市区町村に住民票があっても金沢(市役所)で投票することができる「不在者投票」の制度を周知し、希望者には手続きをサポートする、という活動を1週間続けました。結果として来訪者は50人を超え、NHKや大学からも取材を受けるなど、選挙啓発として一定の成果を出すことができたと感じています。その他にもE7は、金沢市中心部の香林坊では、地域の皆さんや、当日駆けつけてくれた明るい選挙推進イメージキャラクターの「めいすいくん」と一緒に楽しく、街を歩く人々に選挙をアピールしました。
皆さんが投じた一票は、必ず日本の未来につながります。選挙に参加し、より良い社会をこれからも目指しましょう。

不在者投票サポートブース記念品「めいすいくんアンブレラマーカー」
投票行動論ゼミ長/E7 法学類4年 O. T.
寄稿:入学からの半年を振り返って
入学してからもう半年が過ぎ、本当に感慨深く思います。この半年を振り返ると、私にとって最も大きな感慨を一言で表すなら「人生」です。外国人の私にとって極めて困難な入試を突破し、その合格発表の日がまさに私の誕生日でした。こんな偶然があるものかと、今でも信じられない思いです。しかし、波乱万丈こそが人生の真髄です。
合格の喜びに浸る暇もなく、たった半月の間に、住居を探し、東京から金沢への引っ越しという大変な作業を済ませる必要がありました。しかし、今振り返ると、あの慌ただしい半月は、私が受験生から、社会と一人で向き合う大学生へと変貌を遂げる象徴的な時期だったのかもしれません。
正式に授業が始まると、私は多くのチャレンジに直面することになりました。その中で、最大のチャレンジは初習言語科目でした。英語と日本語に加え、第三外国語としてフランス語を選択しましたが、これが予想以上に大変でした。三つの言語が頭の中で混ざり、授業中にフランス語で答えるべきところを英語で答えてしまったこともありました。
しかし、この苦労を支えてくれたのは周囲の温かさでした。優しい先生方、親切な先輩、そして一緒に頑張る仲間たちのおかげで、言語の壁を乗り越えることができました。特にサークルで出会った友人たちとは、お互いの文化を共有し、深い絆を築けました。
この半年間、困難は確かに多かったですが、それ以上に成長と発見に満ちた日々でした。これからも様々な挑戦が待っていますが、この半年で得た経験と人との繋がりを糧に、一歩一歩前進していきます。人生は波乱万丈だからこそ、美しく価値があるのです。
法学類1年 J. Y.
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