法学類月報第127号を発行
法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。
※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。
2025 年が始まりました。今年も⽉報を通じて皆様に法学類の「今」をお届けします。年が明けて さっそくですが、いよいよ第4クォーターの期末試験ですね。寒さ対策と感染症対策を万全にして 臨みましょう。第127 号は⽝塚先⽣のエッセイ、台湾への短期留学体験記、先輩メッセージです。
教員エッセイ:第84回 犬塚雅文(法科大学院/民事実務)
私は、⾦沢⼤学法学部を卒業し、社会⼈経験を経て、⾦沢⼤学法科⼤学院に⼊学しました。 現在は、⾦沢市内の法律事務所で弁護⼠などの業務を⾏いながら、⾦沢⼤学法科⼤学院で実務 家教員をしています。担当は、⺠事実務系科⽬です。
私は、運動、スポーツ全般が好きです。運動と同じくらい寝ることも好きです。運動して疲 れた状態で熟睡できたら最⾼です。⼩学校はソフトボール、中学校は野球部、⾼校はサッカー 部、⼤学はサッカーサークルに所属していました。社会⼈になってからは、登⼭、ロードバイ ク、マラソン、トライアスロンなどにチャレンジしました。知⼈や友⼈から誘われると興味が 沸き、先のことはあまり考えずにトライしてきました。特に⽤事がないのにスポーツ⽤品店に ⾏くこともあります。オシャレでカッコイイ商品を⾒ると⾃分もアスリートになった気がして テンションが上がります。ただ、ここ数年は、⼭に登っ ていませんし、ロードバイクは物置の奥で眠っていま す。遊びでサッカーボールを蹴ったり、学童野球のお⼿ 伝いをしたりする程度です。野球技術は衰えつつあり ますが、学童野球の審判技術は向上中です。仕事柄、ス トレス対策としても運動は⼤切だと感じています。運 動を続けるためには楽しむことが⼀番良いと思ってい ます。これからも、できる範囲で楽しく運動して充実 した⽣活を送りたいです。
寄稿:台湾留学で得た経験
私が台湾留学で過ごしたのは、台湾北⻄部に位置する新⽵市。「⾵の街」の異 名を持つほど強い⾵の吹く、緑豊かでとてもきれいな街でした。国家公務員を⽬指 しているため、アジア圏の⾔語や⽂化に触れておいたほうがいいと考え、1か⽉の語学留学を 決意しました。その頃の私は第⼆外国語として中国語を習い始めて数か⽉。中国語を話す能⼒ は皆無に近かったのですが、留学先の陽明交通⼤学には中国語だけでなく英語も学べるプログ ラムがありましたし、授業では台湾の⾷⽂化や観光なども幅広く学ぶことができました。
また、大学には「たけのこクラブ」という日本語を話すサークルがあり、台湾の大学生と日本人留学生(金大のほかに千葉大と関西学院大の学生も同じプログラムでした)との交流を図ってくれました。歓迎会や学校探索、いろいろなグループ活動を通して仲良くなり、留学中に誕生日を迎えた私にサプライズでケーキやプレゼントを用意してくれたり、休日には夜市に誘ってくれたりもしました。思い出深いのは観光地で激しい雨に降られた時のこと。台湾の友達がレインコートを買ってくれたのですが、それでも寒くてたまらず、食事に入ったお店の店員さんが、心配してドライヤーを貸してくれたのです。帰りにはお湯も持たせてくれて、その気遣いが心に沁みました。
1年生のうちに留学を経験し、外国語学習に対するモチベーションを早いうちに高められたことは、本当に良かったと思います。そして何よりも、国境を越えて人と交流し、その温かさに触れた経験は一生の宝物になったと思います。
法学類1 年 N. M.
先輩Message:「学ぶ」法律、「使う」法律
法学類の皆さん、こんにちは。私は1991 年 (平成3 年)に⾦沢⼤学法学部に⼊学し、学 部⽣として4年、法学研究科の⼤学院⽣とし て2年を⾦沢⼤学のキャンパスで過ごしま した。観光会館(今の「⾦沢歌劇座」)での⼊ 学式を終えてから、兼六園の前を通って⽯川 ⾨をくぐり、今はなき城内キャンパスに⾦沢 ⼤学の学⽣として⽴った時の晴れやかな気 持ちは今でも忘れません。
さて、学⽣時代の私はどちらかと⾔えば課 外活動に精を出しており、法学部⽣としての 本分をわきまえた⽣活を送っていたかと⾔ われると、⼒強くうなずく⾃信はありません。 しかし、法学部に⼊り「法律」と接するよう になって以来、「 法律」との縁が切れることは なく、学⽣時代に「学んで」いた法律を、国 家公務員として仕事に就いてからは、「 使う」 ⽴場になりました。法律を使う⽴場になって みると、学⽣時代にその使い⽅をある程度学 んだことのありがたみを強く感じます。仕事 をしていく上では、時として⾃らの前に壁が⽴ちはだかることがありますが、法律の知識があるこ とや法律的なものの考え⽅ ができることは、この壁に ⽴ち向かう際の⼤きな武器になるのです。む ろん、それですべてのことがクリアできると いうわけではありませんが、法律の条⽂に出 てくる⼩難しい⽂⾔や法律特有のクセのあ る⽂章を、まったく「?」という思いで眺め るか、「 どこかで会ったことあるよね?」とい う思いで眺めるかは⼤きな違いだと思います。 学⽣時代に法律を学ぶ機会を得られたこと は、公務員にならずとも、社会⽣活を営む上 で⼤きな強みとなるはずですので、ぜひ、そ の強みを⾃信にして社会に⽻ばたいていっ てください。
⾦沢⼤学法学類で学んだ皆さんが、社会に 出て、様々なフィールドで活躍をされること を⼼から祈っています。そして、そんな皆さ んに、いつかどこかで出会えることを楽しみ にしています。
福井刑務所所⻑ 森川久浩(1995 年法学部卒、1997 年法学研究科修了)
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