法学類月報第110号を発行
法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。
※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。
今号は合田先生のエッセイ、法学類図書室(自習スペースも再開!)利用のすすめ、教務・学生係からの寄稿です。第2Qが始まりましたね。第1Qの成績が不本意だった人もここから本気出してください。ガンガンいこうぜ。
教員エッセイ:
第69回「癒しの茶道」 合田篤子先生(民法)
茶道を習い始めて、かれこれ15年ほどになります。さすがに初心者とはいいづらくなってきましたが、茶道は総合芸術といわれるだけあって、本当に奥が深く、正直まだまだ超初心者です。
茶道を習うというとお点前の手順を覚えるイメージが強いかもしれません。しかし、これは、ちょうど法学を学ぶというと条文を暗記することが主たる目的だと誤解されるのと似ています。法学を学ぶ上で基本的な条文を覚えることはある程度必要なことですが、それにとどまらないのは皆さんご存知の通りです。茶道も同じく、お点前の手順や型を覚えるのは最低限のことで(私は全然覚えられていませんが)、それは茶道の中で学ぶべきことの一部にしか過ぎません。茶道を通して学ぶのは、お道具(茶碗、茶杓、棗、釜等)、書、お花、着物等にまつわることはもちろん、茶道に強い影響を与えてきた禅や陰陽五行の思想や歴史、そして「相客に心せよ」という、いわばおもてなしの心など、無限にあります。
茶道の奥深さの一例として、たとえば、付藻茄子(つくもなす)という茶入についてネットで検索してみてください。この茶入は歴史小説の題材になることもあるほどにその伝来が有名なのですが、掌に乗るごく小さな焼き物であるにもかかわらず、実際に見た折は、その存在感に圧倒されました。茶道を習わなかったならば経験できなかったことです。
毎回、お稽古に行くたびに先生からお茶の奥深いお話を聞くことができ、茶道を通してさらに趣味が広がる等、私にとってお茶のお稽古は癒しであり、大切な時間です。
最近の出来事から:法学類図書室 自習スペース再開しました!
人間社会第1講義棟201講義室の近くのエレベーター(か階段)で6階に行くと、左側に法学類図書室があります。そこには法学・政治学関係の様々な図書・雑誌(海外文献含む)を多数所蔵しており、開室時間帯(原則、平日の9時~20時。17時閉室のときもあります。)であれば、学生は自由に出入りできます。ゼミナール等での報告準備に必要な本や雑誌を探す・閲覧する・コピーを取る、試験等の勉強のため本を借りる、過去の判例を探すためデータベースを検索するといった利用がされています(具体的な本の貸出方法などは、『法学類ハンドブック』をご参照ください)。また、自習用の机も備えつけてあります(3年ぶりに自習スペースが再開されました)。
個人的には、時間があるときなどにふらっと立ち寄って、何か面白そうな本や雑誌がないか探してみるのも利用方法としてお勧めです。私自身、学生時代よくそういう使い方をしていて、講義を聞いても指定教科書を読んでも分からなかった部分が、たまたま手に取った本を読んであっさり解決した、ということは少なくありません。
え?法学や政治学の本は難しそうな本ばっかりで、面白そうなものなんてなさそう?いえいえ、図書室の中には、教員が学生の参考になるようにとセレクトした本も多くあり、きっとあなたの興味を引くものが見つかるはずです。
村上 裕(法学類図書委員長)
寄稿:◆法学類の教務・学生係
※不定期掲載のこの企画、平成の「法学類の学務係」から令和元年の「法学類の教務係」ときて、現在は “教務・学生係” となっております。
みなさん、こんにちは!人間社会系事務部学生課教務・学生係の法学類担当です。私は昨年度の4月から新卒で金沢大学に入職しました。実はみなさんと歳がそれ程変わらないので、「これから授業?」と清掃員さんに間違われることが時々あります。
さて、私が社会人になって、過去の自分に感謝したことが1つあったので少しお話します。私は中学、高校とホッケー部(フィールド)という部活動に所属していて、1試合で10キロ近く走るスポーツをしていました。そのため、今の見た目からは想像できないとよく言われますが、130kgのダンベルを肩に担いでスクワットができるほど体を鍛えていました(笑) 当時は毎日クタクタになって練習やトレーニングに励むも、靭帯断裂などのケガが絶えず、選手から外れ、「努力してもいい結果が付いてこない!」と家族の前で泣き崩れていたことを覚えています。けれど、今となってはとても良い思い出で、その時に投げ出さなかった自分を誇らしく思います。社会人になると、1つの目標に向かって、仲間と汗や涙を流す日々も少なくなり、その当時がいかに刺激的な毎日だったかを実感します。
学生時代は本当にあっという間です。1年間、法学類の担当をして、目標に向かって努力する学生さんと何人も出会いました。みなさん、とても輝いていて率直に「素敵」だと感じました。そんな学生さんがこれからも増えてくれると嬉しいです。一職員として、みなさんが充実した大学生活を過ごせることを心から願っています。
- 法学類の学生、卒業生、教員に関係するイベント等の情報を、ぜひお寄せください。
- 関係者の皆様のご寄稿を歓迎します。採用された方には、法学類グッズを進呈します。
- 本誌のバックナンバーは、金沢大学法学類Webサイト(https://law.w3.kanazawa-u.ac.jp/category/brochure/geppo)に掲載していますのでご覧ください
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