法学類月報第109号を発行
法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。
※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。
そろそろ第1Qの試験が迫ってきました。新入生はじめ緊張している皆さん、法学類月報でも読んで緊張を解し、試験勉強に臨んでください。今号は小島先生のエッセイ、エジンバラ大学法律英語研修の体験記、外部試験による制度のまとめです。暑くなってきました。体調に注意して過ごしましょう。
教員エッセイ:
第68回 小島陽介先生(法科大学院/刑法)
法学類の皆さん、こんにちは。私は普段法科大学院で刑法の授業をしており、皆さんとお会いする機会は総合法学演習という科目だけなので、いきなり誰やコイツという感じかもしれませんが、少々お付き合いを。
さて、皆さんは大学に入る前(入った後でもいいですが)、大学教授という人たちにどういうイメージを持っていたでしょうか。「何でも知っている人」?「あることをものすごく詳しく知っている人」?だいたいこの2つに分かれるのではないでしょうか。
私が金沢に着任して2年目くらいのとき、同僚の先生と飲み会に行きました。先生方が盛り上がること盛り上がること――ワインの話で。留学経験のある先生が多いので、留学時の話も絡めながら特定の銘柄の歴史から味の特徴から、果ては法律論につながる話まで、ワインの専門家集団かというくらいワイン談議が続き、今や酒を一滴も口にしない私は相槌を打つことしかできず、こういうことにも詳しいのかと感嘆を禁じ得ませんでした。
結局、名学者というのは上の2つの特徴をあわせ持つのです。残念ながらどちらでもない私も、日々勉強中。なにか1つくらいは、他の人の追随を許さない「雑談ジャンル」を身に着けたいと思っています。
ですので、法学類の皆さん。勉強のことに限らず、どんな雑談でも先生に話を振ってみてください。きっとあっと驚く話をしてくれることでしょう。私?――何の実りもないバカ話なら、いくらでも。
Edinburghだより:「エジンバラ大学法律英語研修で経験したこと」
ふらふらふら、クラッ・・・・ (沈黙)
羽田を出発して数時間後、私は機内の通路で倒れ込んでしまいました。コロナ禍で満足に旅行もできなかった3年間を経て、初めて長期間海外に行くというこの時、プレッシャーをほぐそうと、ワインを口にしていたのですが、身体がその高揚感に全く追い付いていなかったのです。気がつくと、いつの間にか乗客のトルコ人(?)とCAに介抱されていました。2人は心配そうな顔で何かを話してきます。でも、ただでさえ英語での会話に苦手意識があった私は、人生初の気絶で顔面蒼白、パニックになり、一言も出てきません。それにも関わらず、乗客とCAの方は懸命にコミュニケーションを取ろうとし、面倒を見てくださいました。そんな方々の優しさや親切心を身に染みて感じられたおかげで、海外に対する緊張や恐怖が解け、乗り換えを経てエジンバラに着く頃には、これからはすすんで英語を話し、人々と関わってみたいと思えるようになっていたのです。
「エジンバラ大学法律英語研修」では3週間のあいだ、座学に加えグループワークやプレゼンテーション発表、議会や裁判所の見学を通して、スコットランドの法律について学びました。内容は決して簡単でなく、知らない英単語や法制度が次から次へと出てきましたが、先生やメンターが手厚くフォローして下さったおかげで、語学と法律の両方において着実な成長を実感することができました。また、勉強のみならず、放課後や週末も充実していました。研修メンバーと一緒に観光地巡りや外食に行ったり、滞在先のホテルでの自炊をしたこと、電車で片道5時間かかるロンドンに1人で行き、そこで紳士的な店員や可愛いテディベアに出会ったこと。様々な人とコミュニケーションを取っていく中で、イギリスでしか経験できない良い思い出がたくさんできました。
最後に、エジンバラ最終日にメンバーと行ったアフタヌーンティーのお店で店員に言われた言葉で締めくくりたいと思います。
「Cheers!」
(法学類3年 O. A.)
耳寄り情報:「外部試験での単位認定」
金沢大学では数年前から、英語外部試験の受験や一定程度のスコアが卒業のために必要となっていますが、法学類にはその他にもいくつか、外部試験の結果によって単位認定が可能な科目があります。入学年度によって制度が異なるので、詳しくは、自身の入学年度に対応した法学類ハンドブックや共通教育科目履修案内などを必ず参照してください。なお、いずれの単位認定にも各自の申請が必要です。
- 法学類の学生、卒業生、教員に関係するイベント等の情報を、ぜひお寄せください。
- 関係者の皆様のご寄稿を歓迎します。採用された方には、法学類グッズを進呈します。
- 本誌のバックナンバーは、金沢大学法学類Webサイト(https://law.w3.kanazawa-u.ac.jp/category/brochure/geppo)に掲載していますのでご覧ください
- また、メールでの定期配信(無料)をご希望の方は、金沢大学人間社会系事務部学生課 (n-kyomu※adm.kanazawa-u.ac.jp)までお申し込みください(※マークをアットマークに変更してご利用ください)。
- お読みになってのご意見ご感想は、上記メールアドレスまでお寄せください。