法学類月報第102号を発行
法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。
※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。
本格的に秋が深まってきました。今号は東川先生のエッセイ(そうか、そのあたりならそういうラッキーがあるのか!)と、「法と教育学会」参加の寄稿、入学から半年経った1年生の寄稿です。ご寄稿いただけるのは嬉しい限りです。皆さんの声、引き続きお待ちしています!
教員エッセイ:
第62回 東川浩二先生(外国法)
散らかった部屋を片付けていると「高校の時に好きだったバンドのCD、こんなところにあったんか」とか、「昔使ってたDS、コンセント繋げたらまだ使えるぞ」などと思いがけない発見をして、気がついたら2時間くらい過ぎてたという経験はないだろうか。私は最近自宅の引っ越しをしたのだが、その時に、以前住んでいた官舎から引っ越してきた時に整理したはずの、ペットボトルが出てきた。
一見、飲み終わった、ただのエビアンのペットボトルなのだが、実は、大学1回生の時に行った、オジー・オズボーンというアーティストのコンサートで、ギタリストのザック・ワイルドがステージから放り投げたものなのである。それを大切に保管していたのだが、その後、大学院への進学、結婚、金沢大学への就職など、引っ越しを繰り返している間に「捨ててはいないが、どこにあるのかわからない」ということになっていた。
引っ越しの片付けで久しぶりにそのペットボトルを発見して、ちょっと思い出に浸りながら、片付けを終えて、無事に新居への引っ越しも完了した。その後しばらくして、法学類月報の依頼が来た。平川先生がお気に入りの翡翠を紹介していたので、これを受けて、懐かしい思い入れのあるペットボトルのことを写真を添えて紹介すれば良いのでは、と思ったが、今度は、そのペットボトルが新居のどこに片付けられたのかがわからず見つけられない。まだ未整理の段ボールのどこかにあるんだろうが、どこにあるかは、次に引っ越しをする時までわからないかもしれない・・・・。
最近の出来事から:学会参加記 「来夏まで 鳴かせてたまるか 閑古鳥」
9月中旬、3年振りの対面開催となった「法と教育学会」に、サークルの仲間とともに参加するべく東京に行った。残暑とは言葉ばかりと陽の光がアスファルトを焼く音が聞こえてくるようだ。金沢の蝉はジリジリと鳴くが、私にはミンミンと鳴くこちらの蝉のほうが耳馴染みが深い。
この学会は、小中高校での法教育から、大学、法科大学院における法学に至るまで、法学と教育学の両分野にわたる研究者・教員の集まりだ。私も中高生を対象とした法教育のセミナーを主催する側にいるので、この機会に十分に勉強させて頂こうと鉢巻を締めて臨んだ。
午前は複数の教室に分かれて研究発表が、そして午後は基調講演とパネルディスカッションが行われた。なかでも大学生による研究発表は印象深かった。その団体の活動では、150名の参加者募集が直ちに満席になるほどの盛況ぶりであったようだ。初めての学会参加で質問するのは緊張したが、思い切って人気の秘密を聞いてみた。どうやらSNSで大学入学への意識が高いアカウントいわゆる”勉強アカ”を積極的にフォローして参加を呼びかけていたという話だ。なるほど、早速試してみよう!と思った。
学会に参加し、多くの研究や事例を見聞きしたなかで、今後に大いに役立てうる事が見つかった。コロナ禍を経てのサークルの活動にも、これ以上閑古鳥を鳴かせてはなるまい!と奮起することができた、貴重な体験だった。
法学類2年 M. D.
寄稿:入学からの半年を振り返って
入学式から半年、学業や様々な課外活動に関して、“自分で考えて行動すること”がほぼ全てになったことに驚きとともに楽しさも感じています。授業については、自分の目標や興味も踏まえつつ、必修も含め、単位数を計算しながら履修登録をする。学校側で決められたカリキュラムをこなすだけでよかった今までとは大きな違いです。また、留学や外部試験についても、自分で進んで情報を手に入れる必要があります。これらはまさしく自己責任の世界ですが、逆に言うと自由度が高いということでもあります。そういったカリキュラムの自由度、学校生活の自由度が高いことが、一番面白いところだなと思います。
また、バイトなどで実際の仕事の場に出て、学校では学べないことを学ぶのも楽しいです。自分は飲食店で働いていて、今は皿洗いのような裏方の仕事をしています。そういった仕事でも、大量のタスクを効率よくかつ丁寧にこなす技術を、自分で考えながら身につけることができます。お金の発生する本物の“仕事”の責任の重大さも学んでいます。大学の中で、外で、多くのことを学び成長していくことが、これから楽しみです。
法学類1年 K. S.
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