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法学類月報第98号を発行

法学類月報第98号を発行

法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。

※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。


もういくつ寝るとQ1定期試験期間……勉強に疲れたら今月号の舟橋先生のエッセイや丸本先生の旅行記で和んでください。あともう一つ。人社学生課「学生支援係」が4月に「教務・学生係」へと組織再編されました。ご注意ください。場所は人間社会第2講義棟1階のままです。

 

教員エッセイ:第59回 舟橋秀明先生(法科大学院/民法)

はてさて、どんな文章なら読者に喜んでいただけるものかと、わが家の本棚をぼんやり眺めていたところ、真っ黒で古ぼけた表装ではあるが、何とも威厳があり異彩を放つ1冊の本が私の目に留まった。その名は “Physiologie du goût “。『味覚の生理学』と訳されるフランス語の本であるが、決して自然科学系の本ではない。私の蔵書の中で最も古い1842年にパリで出版されている(1826年初版)。すでに相当ガタがきており、少しでも雑に扱うと散乱してしまいそうなので、最近では、その表装をうっとり眺め、購入時のことを思い出してニヤニヤしている。サヴァラン『美味礼讃』背表紙から表紙

20数年前、パリのノートル・ダム寺院の裏手を散策していたとき、セーヌ河沿いに立ち並ぶブキニスト(古本屋)でこの本を発見した。店のおばちゃんが「本当にこの高い本を買うのか」と心配するほど高額だった。確かに高額だったが、運命を感じ、すごく興奮して買った覚えがある。

この本は、副題「または卓越した美食学の瞑想」とあるように、単なる食いしん坊の雑文集ではなく、格調高いグルメ=美食の本である。この時代にグルメ本?と言う勿れ。いつの世も、グルメは人気のテーマなのである。チーズの名前にもなっている筆者のブリア=サヴァランは、フランス革命期の弁護士、裁判官であったが、過激派に追われフランスを逃れたような人である。

サヴァラン『美味礼讃』中表紙

 

私のフランス料理に関する知識の多くは、この本に負っていると言っても過言ではなく、一級の教養書、哲学書としても大変興味深いものである。是非ご一読を(ブリア=サヴァラン著『美味礼讃()』岩波文庫)。

 

寄稿:この夏、原付で「も」行ける県内スポット

感染症対策を意識して過ごす、3回目の夏が近づいてきた。夏といえば夏休み、夏休みといえば行楽。が、感染拡大防止も大切だ。遠隔地への移動、大人数の集合、いずれもまだ用心が要る。――じゃあ、県内で、ソロや馴染みの少人数で行楽したらいいじゃない。

というわけで、今回は、法学類随一(自称)のソロツアラーが、県内のお気に入りを紹介します。なお、各地点への距離は角間キャンパスを起点に下道で移動した場合の概算値であること、そしてタイトルの「原付でも」の含みには、くれぐれもご注意ください。

  • 珈琲屋クラムボン(鹿島郡中能登町)
    自家焙煎のコーヒー豆を買うことも、昔の木造小学校を思わせる店内で飲物を楽しむこともできます。店内ではデジタル機器使用禁止。好きな文庫本でも持ち込んで、ゆったり読書をどうぞ。
  • 珈琲屋クラムボンの紙袋と法学類コースター  角間キャンパスから約60キロ
     山側環状〜国道8号〜県道59号~国道159号
     またはJR七尾線、能登二宮駅下車
  • 道の駅瀬女(白山市瀬戸)
    ルートの大半は、ゆったりした田舎道です。白山の裾野に入りますが、傾斜もアールもさほど厳しいものはありません。その代り、随所で舗装が荒れています。くれぐれも、安全なラインを確保できる速度で通行のこと。
    なお、瀬女周辺には、創意工夫に定評があり、里山を主な生息地とするハシボソガラスがいます。奴らはクルミなどの木の実を車に踏ませ、硬い殻を割らせて中身を食べる、という技を持っており、通行する車の足元を狙って諸々落としてきます。「なんか降ってきたー!?」と驚いてハンドル操作を誤らないように。――あ、私? まんまと後輪で踏んじゃって、おやつ献上しましたね。どうも、角間に来てからカラスに絡まれがちです。
    道の駅「瀬女」の駐車場  角間キャンパスから約30キロ
     山側環状〜国道157号・360号

丸本由美子(日本法制史)

 

お知らせ: 人間社会系事務部学生課が再編されました

いつも学生の皆さんがお世話になっている人間社会系事務部学生課が、この4月に再編され、これまで「学生支援係」の担当であった業務の一部が「教務・学生係」に移りました。

下記の相談がある方は、人間社会第2講義棟1階の学生課(法学類の担当は、教務・学生係の竹端さんです)までお越しください。窓口対応は平日8:30~17:00です。

  • 日本学生支援機構奨学金の適格認定(大学院含む)
  • 駐車許可証の申請
  • 学生の健康管理(新型コロナウイルス感染症の対応)
  • 事故等、不慮の事態の連絡         など

 


  • 法学類の学生、卒業生、教員に関係するイベント等の情報を、ぜひお寄せください。
  • 関係者の皆様のご寄稿を歓迎します。採用された方には、法学類グッズを進呈します。
  • 本誌のバックナンバーは、金沢大学法学類Webサイトに掲載していますのでご覧ください
    (https://law.w3.kanazawa-u.ac.jp/category/brochure/geppo)
  • また、メールでの定期配信(無料)をご希望の方は、金沢大学人間社会系事務部学生課 (n-kyomu※adm.kanazawa-u.ac.jp)までお申し込みください(※マークをアットマークに変更してご利用ください)。
  • お読みになってのご意見ご感想は、上記メールアドレスまでお寄せください。

 

法学類月報第98号(PDF版)は、こちらです。

なお、バックナンバーはこちらのページをご覧ください。

第1号から第60号までの総目次を、こちらからご覧いただけます。


  • 初出時、前号の記事が一部残っておりましたので修正しました(2022年5月25日11時30分)。関係者の皆様にはご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。
  • キャプションに一部誤りがありましたので修正しました(2022年5月30日17時40分)。関係者の皆様にはご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。