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法学類月報第97号を発行

法学類月報第97号を発行

法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。

※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。


新年度になりました。今号は新しく法学類長に就任された中村正人先生からの挨拶、「法と教育学会」での発表についての寄稿、人事のお知らせです。世の中にはたくさんの学会があります。ちなみに、昭和の特撮やアニメなんかには、学会を追放されて世を拗ねた科学者が復讐のために……といった筋書きがよくありましたが、「某が学会を追放された」という話は聞いたことがありません。

 

法学類長就任のご挨拶:金沢大学法学類長 中村正人

前任の合田篤子教授の後を継ぎ、2022年4月より法学類長に就任しました中村正人と申します。法学類では東洋法制史の授業を担当しています。実は私は2010年4月から2014年3月までの4年間にも法学類長を務めておりましたので、今回8年ぶり2度目の登板ということになります(何だか高校野球の甲子園出場の話みたいですね)。

新・法学類長(中村正人先生)近影

前回学類長を務めていたときと比べますと、クォーター制の本格的実施、授業の英語化や留学(受け入れ・送り出しの双方)の推進といった国際化対応、KUGS特別選抜に代表される各種入試制度改革、融合学域という新しい教育組織の誕生、そしてさらにはコロナ禍を背景とした遠隔授業の導入というように、金沢大学の学内環境は正に激変と言ってよいほどに大きく変化しました。それに加えておよそ10年という歳月が経過し、老化による能力の低下をヒシヒシと感じているわが身としましては、果たして無事任期を全うすることができるのかと、薄氷を踏む思いで日々を過ごしている今日この頃ではありますが、学生の皆さんや事務職員・先生方のご協力を得ながら、何とか乗り切って行きたいと思います。今後ともご支援・ご指導を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 

最近の出来事から:
 「法と教育学会・春の研究集会―学生主体の法教育授業・教材報告会」に参加して

3月6日にオンラインで開催された「法と教育学会」春の研究集会は、「学生主体の法教育授業」をテーマに、全国から法教育に取り組んでいる大学生が参加しました。私たち金沢法友会も、この1年間に取り組んだ法教育の教材作成・実践授業の報告と、ディスカッションに参加しました。

今回、報告をするにあたり、これまでの活動を改めて振り返りました。コロナ禍の中、リモートでの実践を試行錯誤しながらでしたが、高校生に法を身近に感じてもらうための実践的な活動を維持できたことはとても誇らしく思います。そのための教材作成からも一人ひとりが大きな学びを得ることができました。学会という、法学・教育学に携わる多くの方々から注目される場で発表することはとても緊張しましたが、専門家ならではの鋭い質問を受けたり、教材の改良につながる貴重なご意見などもいただき、いろいろな反響がとても嬉しかったです。

続いて行われたディスカッションは、法教育活動に携わる全国各地の大学生、大学院生と交流する貴重な機会でした。教育学を学ぶ学生からは、年少者に対して理解の進度に合わせた教材作りをする大切さを教えてもらい、法学系の我々が気づかなかった考え方に触れることができ、とても刺激を受けました。

法教育で学んだことを実生活の場面で活かすことができるようになるまでに教えることは、法教育の実践の重要な目標であると同時にとても難しいことでもあります。今回のディスカッションを通して、この目標を達成するために必要なアプローチのヒントを得ることができ、今後、我々が法教育活動を行ううえでのモチベーションになりました。

令和4年度も、さまざまなテーマでの教材づくりや授業づくりに挑戦し、金沢法友会として全国に誇れるような活動を目指したいと思います。

金沢法友会 K. R. , S. E. , N. Y.

 

教員人事のお知らせ:

3月31日付で、法学類の脇田将典講師(商法)が東北大学大学院法学研究科へ異動されました。法科大学院の鵜澤剛准教授(行政法)が日本大学法学部へ、早川咲耶准教授(商法)が上智大学法科大学院へそれぞれ異動されました。

4月1日付で、法科大学院に上田正和教授(刑事法)が着任されました。また、法学類の長内佑樹准教授(行政法)が教授に昇任されました。

 

人事のお知らせ:

4月1日付で人間社会系事務部学生課教務・学生係(法学類担当)に新しく竹端万結さんが着任されました。


  • 法学類の学生、卒業生、教員に関係するイベント等の情報を、ぜひお寄せください。
  • 関係者の皆様のご寄稿を歓迎します。採用された方には、法学類グッズを進呈します。
  • 本誌のバックナンバーは、金沢大学法学類Webサイトに掲載していますのでご覧ください
    (https://law.w3.kanazawa-u.ac.jp/category/brochure/geppo)
  • また、メールでの定期配信(無料)をご希望の方は、金沢大学人間社会系事務部学生課 (n-kyomu※adm.kanazawa-u.ac.jp)までお申し込みください(※マークをアットマークに変更してご利用ください)。
  • お読みになってのご意見ご感想は、上記メールアドレスまでお寄せください。

 

法学類月報第97号(PDF版)は、こちらです。

なお、バックナンバーはこちらのページをご覧ください。

第1号から第60号までの総目次を、こちらからご覧いただけます。


  • 法学類長就任の挨拶の中村正人「先生」という敬称を削除しました(2022年4月27日)。通常の教員エッセイ準拠で編集時に付加した敬称でしたが、(本人の弁であるべき)挨拶に敬称が付いているのは奇妙であるという趣旨のご指摘を受け、検討の上削除しました。