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法学類月報第91号を発行

法学類月報第91号を発行

法学類月報は、広報委員会および学生ボランティアの協力により、法学類の最近のトピックやコラム、エッセイなどを通じて法学類の「今」を関係者の皆様にお伝えするものです。

※試行的にhtml版を直接掲載しています。PDF版はページ下部のリンクからご利用いただけます。


今号は本田先生のエッセイ、東川先生の講義紹介、就職体験記の寄稿という構成でお送りします。秋が少しずつ深まってきましたが、この冬はインフルエンザの流行が危惧されていますね。まだしばらくはいろいろと気を抜けず厄介ですが、お互い元気に過ごしましょう。

 

教員エッセイ:第54回 
本田哲也先生(政治社会学)「ひらめくとき」

皆さんはどんな時にひらめきますか?

東野圭吾の小説・ガリレオシリーズや、また漫画・名探偵コナンのように、稲妻が走るようなそんな瞬間を思い浮かべる人もいるかもしれません。

考え続けると煮つまってしまい、考えることをやめたくなってしまうこともありますが、考え続けたからこそ、ふとした瞬間にひらめくことがあります。私は、研究者の場合の考える作業は、考え続けた結果、「ひねり出す」というよりも、「おりてくる」という感覚の方が近い感じがします。

それでは、どんな時におりてくるのか。寝る直前まで論文を書いていると、考えすぎてなかなか寝付けないということや、電車やバスを乗り過ごしてしまったというのは、研究者のよくある笑い話です。

私の場合は、入浴の際に「おりてくる」ことが多いです。風呂上がりに、「おりてきた」アイディアを急いでメモしたことは多々あります。入浴時に、リラックスするからなのか、なぜなのかは良く分かりません。

大学院生の時代は、煮つまると、ひらめきを求めて、キャンパス内を歩き回ることも多々ありました。メビウスリングや三四郎池は周回できる格好の場所でした。気分転換の意味合いもあったと思います。

皆さんのひらめくときを、ぜひ探してください!

秋の三四郎池

秋の三四郎池

 

講義室から:
新必修科目「English for Legal Studies」

2021年度から「English for Legal Studies」が、法学類必修専門科目に加わりました。

金沢大学ではここ数年間にわたって、学生の英語力を高めるための取り組みを進めてきましたが、この科目では、講義の全てを英語で行い、学生は英語で試験を回答するというEnglish Medium Instructionという方式が採用されています。

圧倒的大多数が日本人である受講生に、日本語で書かれた法律を英語で講義せよというのは、英語で講義すればグローバルだという幼稚な考え方で全く賛成できませんが、他方で、自分が学んでいる専門領域や、現代の日本で起こっている様々な社会問題について、英語で簡単に説明できるレベルの英語力を北陸の雄(!)金沢大学法学類の学生が持っていないとしたら、それもまた問題です。ある程度英語力がある人でも、専門用語については、自分の英語力だけで対応できないこともしばしばあります。

例えば憲法9条の平和主義の英訳は、平和=peace、主義=principleを組み合わせてpeace principleと言っても、多くの場合「平和が大事らしい」くらいのことしかわかってもらえず、戦争を放棄するという思想的なニュアンスは伝わりません。

この科目では、オムニバス形式で、各教員が自分の専門領域や、最近の日本の政治・社会問題などについて英語で説明し、普段日本語で見聞きしている問題が英語ではどのように説明されるのかを学びます。

さて、平和主義は英語でなんと言うでしょうか。第1回目の講義で紹介しています。この講義の受講生に聞いてみてください。

東川浩二(外国法)

 

就職活動体験記:
「Uターン公務員就活あれこれ」

私は北海道出身で入学当初から公務員志望かつUターン就職を希望し、実際にそのように就職活動を進めました。その際の苦労、大変だったエピソードを紹介したいと思います。

第一に交通費がかさむということです。説明会への参加、公務員試験の受験、面接など、移動のたびに長い時間と高額な費用をかけて移動しなければならず、体力的にも大変でした。第1志望先の面接の翌日に大学のワクチン集団接種があったときはとても慌ただしかったですし、到着が深夜になったこともありました。

第二に情報の少なさです。当然ですが、大学や受講していた公務員講座の情報が基本的に北陸・中部地域のものだったので、地元の情報収集に苦労しました。就職活動中に他の就活生に遅れを取ったと感じたこともあり、今思えば地元密着の求人サービスを利用するなど、もっと積極的に情報を取りに行っても良かったのではと思います。

そんな私ですが、第一志望に無事合格できたのは、就職支援室の相談員の方のおかげだと考えています。就職活動の進め方といった超基本的な相談から、エントリーシートの添削や面接練習まで就職活動のあらゆる場面で頼りになる存在です。私はなかなかエントリーシートをうまく書くことができず悩んでいましたが、相談員さんとの対話の中で文章が整理され、より良い表現をすることができました。また、公務員講座主催の面接練習が満員で利用できない際も、オンラインで面接練習をしていただき大変お世話になりました。

これから就活生になる皆さんは、就職活動で悩んだり行き詰まったときは、ぜひ就職相談室を利用してみてほしいと思います。。

(法学類4年 K . K .)

※初出時,「寄稿」となっておりましたが正しくは「就職活動体験記」です。関係者の皆様にはご迷惑をおかけし申し訳ありません。お詫びし訂正します。(2021年10月26日)

 


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    (https://law.w3.kanazawa-u.ac.jp/category/brochure/geppo)
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