法官学院との意見交換会開催
2024年10月10日(木)、台湾の法官学院から張升星院長、陳秀貞主任秘書(裁判官)をはじめとする10名の皆様が金沢大学を訪問されました。台湾では、裁判官・検察官の試験(司法官考試)と弁護士の試験(律師考試)が別々に行われ、それぞれ修習も別々に実施されています。しかし現在、これらを統合し、日本のように法曹三者を一元的に養成する法改正が進められています。この改正が実現すると、これまで裁判官の研修を主要な任務としていた法官学院が、法曹三者の養成により深く関わることになるため、日本の法曹養成制度を調査し、参考にしたいとのことでした。
意見交換会では、本学から足立法学研究科長と宮本誠子法務専攻長が金沢大学について紹介し、その後、弁護士でもある長瀬貴志教員が、法官学院側から事前に寄せられた質問に基づいて、日本の司法試験や本学の教育体制等について説明しました。その後、活発な質疑応答が行われました。
日本語での意見交換会でしたが、特に張羿正裁判官と王沛元裁判官は日本語が堪能であり、本学にかつて交換留学生として在籍していた林彦志氏(副研究員)の通訳もあり、さらに孫沅孝裁判官、法官学院の黃若瀅氏・簡伯瑜氏・賴宜宏氏、陳映慈氏(台湾高等法院人事部長)など、多くの方々のご発言やご助力のおかげで、充実した交流が行われました。
張升星院長のご挨拶
法官学院の皆様と法学研究科教員・院生