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卒業生からのメッセージ

金沢大学で学んだこと

中川 了滋 (元最高裁判所判事、1962年卒業)

私が在学していた当時の大学は金沢城内にあり、校舎は木造の粗末なものでしたが、同じ目的を持った学生が自主的に集まって法律の勉強会を持ち、法律書を読みながら問題点を徹底的に議論し合ったものです。あるときは議論が白熱し、管理人さんが喧嘩ではないかと心配して見廻りに来たこともありました。議論に疲れて町へ繰り出し、飲屋で議論を蒸返すことも度々で、そのまま友人の下宿先へ転がり込んだこともありました。法律の学習では、問題点の議論を通じて法律的な考え方を身につけるのもひとつの方法であり、私のその後の弁護士生活では必須の活動方式でした。現在の裁判所でも5名または15名の合議体で裁判をするのが基本ですから、意思形成にはそれぞれが問題点を議論し合って結論を出して行くことになります。
大学で学ぶことは、その後の実社会での仕事に直結している部分が多いのです。角間の広々としたキャンパスで思い切り勉強する4年間を過ごしてみませんか。

心のふるさと—四高寮歌と石川門

株式会社 日本評論社 代表取締役社長 串崎 浩 (1980年卒業)

卒業してから、もう20数年が経った。時折思い出すのは桜満開の石川門をくぐった先にある今はなき「お城の大学」の姿だ。一昨年、サークルの同窓会で金沢を訪れた際に、立ち寄ってみた。大きく様変わりしたが、頭の中にはその「姿」は蘇り、しみじみ自分の原点はここだったなあと感慨に耽った。そもそも札幌から未知の地の金沢大学法文学部に入学したことが人生の冒険のはじまりだった。不安感でいっぱいの自分に勇気を与えてくれたのが、「四高寮歌」である。とくに「藻の花ひらくうつし世に潮の流れ渦を巻く 名もなき道を行く勿かれ 吾等が行手星光る」の歌詞は、心の奥底に響いた。その後4年間(で卒業できたのが不思議だが)、講義にもあまりでない不真面目な学生だったが、先生、友人など実にさまざまな人が、好奇心と探究心を持つことの大切さを教えてくれた。都会のマンモス大学にはないお互い(学生、先生)の顔のみえる環境が学問を超えて「学ぶ」ことの意味を直接伝えてくれた。その後いろいろ回り道をしたが、今の仕事を続けることができるのも、この環境で学んだおかげだと思う。今に至っても金沢大学は私の「心のふるさと」であり続けている。

 富山県庁勤務 川上 真季(2006年卒業)

私は今、富山県庁人事委員会任用課で主に職員を採用する仕事をしています。仕事を進めていく上で、多様な県民のニーズをとらえ、質のよい効率的なサービスを提供していくことを心がけています。そのためには、体系的な法律・条例等の基礎知識をはじめ、それを実際に現場でうまく活かす応用力も必要です。職員を採用する仕事に就いた今、求められている公務員とは何かを常に意識し、自分自身も磨いていきたいです。


みずほフィナンシャルグループ勤務 石山 龍史(2006年卒業)

銀行あるところにお金あり。お金あるところに争いあり。争いあるところに法律ありです。
学部時代の法律は学問的なものでしたが、社会人になってからのそれはまさしく実務。争いが起こったときを想定して、また争いが起きないように牽制する意味合いで、業務手続中に法律が散りばめられています。そんな複雑な業務体系の中、大学四年間、ポケット六法をめくりにめくった日々はとても有意義な時間であったと思うのです。


弁護士 石川 宏一朗(2006年卒業、金沢大学法務研究科(寄稿当時))

法科大学院では法律の学習が徹底的に行われ、法律の学習に大半の時間を割くことになります。しかし、大学院進学前は自由になる時間があります。そこで、この時間を有効活用し、専門にこだわることなく、様々な体験をし、多様な考え方や人に触れ、幅広い教養を身につけることで、すぐれた法律家の基礎である豊かな人間性を涵養し、高い倫理観と常識的な判断能力をそなえることが大切であると思います。大学院進学前にしかできないことに精一杯取り組んでください。

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